カンボジア最大の携帯電話会社モビテルの58.4%株式を保有する、ルクセンブルクに本社を置く情報通信巨大企業ミリコムは21日、アジアにおける同社資産の全部ないし一部の売却を検討していると発表した。
カンボジアでは競合会社が多数現れ、収益が思うようにあがらなくなってきたことを売却検討の理由の一つに挙げている。
ミリコムは、カンボジアのほかにラオス・スリランカにも大規模な電話会社を所有しているが、アジアにおける今年の成長率が6パーセントにとどまり期待を下回ったため、同社のMikael Grahne新社長は先ごろ、アジアにおける戦略を再検討すると述べていた。
モビテルは、カンボジア携帯電話市場の67パーセントを占めており、残余株式をカンボジアの財閥ロイヤル グループが保有している。
こうした動きに対し、カンボジアの情報通信市場シェア4パーセントのスター セルを運営するアプリフォン株式会社の親会社であるスウェーデンの情報通信会社テリア ソネラは、モビテルを買収したい意欲を示している、とスウェーデンのDagens Industri紙は伝えている。
2009年04月27日
カンボジアウォッチ編集部
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