カンボジア初の国産ソーラーカーを独自設計し、2月から製作に入っていたコン=パリット氏(49)が、完成したソーラーカーを24日披露した。現在は主に、3人の子供を学校へ送り届けるのに使っているという。
このソーラーカーは、同氏の友人たちや自動車修理店のスタッフの協力を得て製作された。オレンジ色のジープ型で、屋根に太陽電池パネルが取り付けられている。パネルの角度は、太陽の向きに合わせて自由に変えることができる。生成エネルギーから駆動エネルギーへの変換効率は50〜80パーセント。製作にかかった費用は4,000ドルで、うち半分は太陽電池パネル代だという。最高時速30〜35キロで走り、総走行距離は1〜2時間。
同氏は26日、今後もこのソーラーカーの改良や研究を続けていきたいと述べるとともに、カンボジアも輸入品に頼るのではなく国産品を作っていこうと呼びかけた。また、製品化して市場に出すための投資を広く募っている。同氏は2006年にソーラーバイクも自作しており、また、NGO「ローカル キャパシティ ビルダー」の代表も務めている。
燃料を購入しなければならないジャトロファ等と異なり、「無料」のエネルギーとして太陽エネルギーは近年、カンボジア人のあいだで人気を得はじめており、フン=セン首相もその開発を奨励している。
2009年07月27日
カンボジアウォッチ編集部
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