フン=セン首相は1日、国立教育機構で行われた人材大学の卒業式で演説し、この中で、「カンボジアはアジアで最も高いビルを建設する」と発表した。高さ555メートルで、プノンペンが面するメコン川の中州であるペッチ島に建設を予定しているという。
ドバイのブルジュ ハリーファは高さ828.0メートル、台北の台北101は509.2メートルであることから、現時点で実現すれば世界で二番目に高いビルとなる。
カンボジアで現在最も高い118.1メートルのカナディア タワーを運営する海外カンボジア投資社の建築技師トゥーチ=ソムナーン ペッチ島プロジェクトマネージャーは、すでに設計と土質調査に入っていることを明らかにするとともに、第一期工事に2億ドルを費やす見通しだと述べた。また、施工業者としては「技術力の高い韓国企業を検討している」と語った。
台北101をはじめとして数々の高層ビルを手がけたソーントン トマセッティ社のデニス=プーン氏は、計画は技術的には充分可能だと評した。
野党ソム=リャンシー党の報道担当を務めるユム=ソヴァン国会議員は、現存するビルも空きが目立つ現状でこのようなビルを建てることに疑問を呈し、政府は農業・教育・厚生を発展させるほうが経済的により重要だと批判した。
2010年09月03日
カンボジアウォッチ編集部
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