プノンペンのモニボン通りとシハヌーク通りの交差点に建設中の42階建ビル「ゴールド タワー 42」の建設が、今月に入って、31階まで建設が進んだところで中止されていたことがわかった。
「ゴールド タワー 42」のデベロッパーである韓国系のヨンウ カンボジア社のキム某プロジェクト部長は、建設が今月に入って中止となっていることを認めるとともに、建設再開の時期のめどは現在のところ立っていないことを明かした。
プロジェクトの幹部は匿名で「一時的に延期しているだけ。経済情勢が好転するのを待っている」と語った。
土地管理都市計画建設省のノン=ピアニー報道官は、現場を訪れたい考えを示した。
カンボジアで現在最も高いビルはプノンペン駅前の「カナディア タワー」で32階。これに並ぶ直前の建設中止となった。現場は現在、警備員を除き無人となっている状況だ。
「ゴールド タワー 42」は完成すれば高さ192メートルで、118.1メートルの「カナディア タワー」を大きく超える設計となっている。2008年着工。2011年の完成を目指すとされていた。
今月2日には、韓国のポスコ建設が手がけるバサック川沿いの45階建て3棟高層マンション「スター リヴァー」の建設中止も発表されており、同社のケヴィン=チョン プロジェクトマネージャーは「カンボジア市場の経済情勢を分析した結果、延期を決定した」と述べている。同社では「スター リヴァー」を当初2013年完成予定としていた。
2010年09月14日
カンボジアウォッチ編集部
|