カンボジアの最大手銀行の一つであるANZロイヤル銀行のスティーヴン=ヒギンズ頭取は、年内の取引開始が予定されているカンボジアの証券取引市場について、カンボジアの資産家はたいてい起業家であり、自社に投資するほうが証券取引よりリターンが大きいことから、流動性の大半は個人投資家でなく機関投資家からもたらされるだろうとの考えを示した。『ザ プノンペン ポスト』紙が今日22日付で報じた。
また頭取は、ラオスでベトナム同様「初期のいくらかの昂奮の後」取引量が激減したことを挙げ、投資家たちは市場のボラティリティによって、あるいは初めての損失が出た時に試されるだろうとして、「何が起きるかをいかなる確実性をもっても知ろうとしても単に不可能だ」と語った。
一方、カンボジアキャピタル証券のモルテン=クヴァメン マネジング パートナーは、ANZロイヤル銀行のプレミア顧客(預金残高25,000米ドル以上)は数千人にのぼり、投資家のなり手はプノンペンに10万人はいると推計していると述べた。
しかし頭取はこれについて、当銀行のプレミア顧客数についてやや過大評価されているようだと語った。
2011年06月22日
カンボジアウォッチ編集部
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