2008年のカンボジア訪問者数は前年に比べて7.5パーセントしか増加しなかった、とタオン=コン観光相は20日述べた。2008年の訪問者数は215万人で、2007年は200万人だったという。訪問者数の前年比増加が18パーセントを下回ったのは2003年のSARS流行以来。
2008年前半の訪問者数は前年同月比で10〜11パーセント増だったが、タイとの国境紛争と世界金融危機の影響で、後半は3パーセント増に激減した。
ASEAN全体への訪問者数は前年比7パーセント増だったので、カンボジアはこれを少しだけ上回っている。ベトナムへの訪問者は前年比0.6パーセント増、シンガポールへは1.6パーセント減となっている。
2009年の訪問者数は2008年に比べ5〜7パーセント増加するだろうと同相は予測している。
韓国からカンボジアへの訪問者数は、2007年には329,909人だったのが、2008年には266,370人になったことで、前年比19パーセント減少した、と観光省統計局のコン=ソピアレア局長は20日述べた。
それでも依然としてカンボジアへの訪問者数が最も多いのは韓国で、以下ベトナム・日本・米国・中国・タイと続く。
ベトナムからの訪問者数は、2007年には125,442人だったのが、2008年は220,260人になったことで、75パーセント増加したという。カンボジアとベトナムの間には昨年12月4日、1ヶ月ビザのビザ代免除協定が発効した。これにより、2008年11月のベトナムからの訪問者数は18,342人だったのが、12月には25,322人に増加したという。2007年12月のベトナムからの訪問者数は11,298人だった。カンボジアはベトナム人からビザ代20ドル(観光)または25ドル(ビジネス)が得られなくなったかわりに、訪問者が一人あたり一日平均100ドルをカンボジア国内で消費しているため、充分な見返り効果が得られている、と同局長。
カンボジア・ベトナム間のバーヴァット陸路国境チェックポイントを越えて来るベトナム人の数は、2008年12月以前は一日500〜600人だったのが、今はおよそ700〜800人になっている、とバーヴァット国際国境チェックポイント警察のムム=ヨーイ副長官は20日述べた。また、同チェックポイントを越えてベトナムを訪れるカンボジア人は、2008年12月以前は一日200人だったのが、今はおよそ300人になっているという。
1位韓国と2位ベトナムの差が大幅に縮まったことで、今年にはベトナムがカンボジア訪問者数1位に躍り出る可能性が大きくなった。
2009年01月21日 カンボジアウォッチ編集部
|