フン=セン首相は11日、プノンペン王立大学の卒業式における演説で、同大に世界銀行が建てようとしている図書館にふれ、カンボジア政府が40万ドルで建てたのと同等の図書館に、世銀は190万ドルを費やそうとしていると批判した。
首相はこれについて、世銀はカンボジアを派遣専門家に高給を支払うためのダシに使っているにすぎないと述べ、「カンボジアが彼らを養っている理由は我々が貧乏だからだ。もしこのお金を我々にくれていたなら、我々は100万ドルしか使わなかっただろう。それで充分だ」と語った。
同大のラウ=チウイアウ教授によればこの図書館計画は、世銀が雇った技術専門家がカンボジア人技術者と喧嘩したため2年遅れているという。しかし新たな技術専門家が雇われたため、近く入札が始まる見通しとのことだ。
世銀のボー=サルアン広報担当にこの件に関するコメントを求めたが、回答は得られなかった。
2009年03月12日 カンボジアウォッチ編集部
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