カンボジア-タイ国境のプレア=ヴィヒア寺東方20キロメートルの地点で24日午前9時すぎ起きた両国軍による武力衝突について、当時同寺を視察していたカンボジアのハオ=ナムホン外相は、衝突に気づいていなかったことがわかった。防衛省報道官チュム=ソチアチ中将が24日発表した。外相はその夜プノンペンへ戻った後、初めて衝突について知らされたという。
また同報道官は、タイ軍が国境を侵犯し、カンボジア領内へ200メートル入った地点で、カンボジア軍に対し発砲してきたため、カンボジア軍が応戦したところ、タイ軍は撤退したと述べた。
タイ陸軍の報道官を務めるSamsern Keawkamnerd大佐は今日25日、「どちらが先に撃ったかはわからない。戦闘のあった地点は両国が主権を主張している係争地域で、カンボジア人がよく伐採に来る。衝突は誤解によって起きたが、今は収まっている」と語った。衝突発生時に伐採者が現場にいたかどうかはわからないとしている。
両国国境では、タイ側へ国境侵犯して伐採を行うカンボジア人の村人たちにタイ軍が発砲して射殺したり、カンボジア人少年を焼き殺したりする事件が昨年起きている。
2010年01月25日 カンボジアウォッチ編集部
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