フン=セン首相が、中華人民共和国の主張する「一つの中国」を承認する立場から、台湾がカンボジア国内に中華民国名で出先機関を設けたり国旗を掲げたりすることを許した首長は罷免すると10日演説したことに対し、台湾の外交部は猛反発する声明を12日発した。
「わが国は独立主権国家である。カンボジアが時代遅れのイデオロギーを捨て、より現実的で開かれた姿勢に転じ、ひいては両国間の互恵的経済通商関係を発展させることをわが国は切に願う。このような非友好的声明を繰り返すならば、わが国の財界はカンボジアへの投資に二の足を踏むだろう」と声明は述べるとともに、台湾はカンボジアへの投資額第六位であり、昨年の台湾-カンボジア間の貿易額は3億3600万米ドルにのぼったことをあわせて指摘している。
2010年08月14日 カンボジアウォッチ編集部
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