タイ国境プレア=ヴィヒア寺付近で2月に行われたカンボジアとタイの交戦でタイ軍が155ミリメートル複合目的改良型通常弾(DPICM)を使用したとタイのSihasak Phuangketkeow国連大使が先週認めたとクラスター弾連合(CMC)が6日発表し、使用したクラスター弾の数や発射地点に関する情報開示をタイに求めている件で、カンボジア地雷行動センター(CMAC)のヘーン=ラッタナー長官は「クラスター弾が使用されたことで真に人道的危機がある。ただちに対処しなければならない」と述べ、どこでクラスター弾を発射したかの情報開示をタイに求めていく考えを示すとともに、国際社会に対し、クラスター弾汚染地域でカンボジアが行う除去活動に協力するようタイに「圧力をかけてほしい」と呼びかけた。
DPICMはクラスター弾の一種。
CMCはクラスター弾に反対する、英国に本拠を置く国際的市民活動。
CMACはカンボジア政府系の地雷・不発弾除去組織。
長官は、タイの撃ったクラスター弾によりカンボジア国内の12地域が「深刻に汚染されている」と述べ、弾頭の数や除去に要する期間もわからないと述べた。
長官によれば、CMACでは、隊員50名による汚染地域の包括的調査を20日開始する予定だ。
2011年04月07日 カンボジアウォッチ編集部
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