カンボジア-タイ国境のプレア=ヴィヒア寺から西へ約100キロメートルの国境で今日22日午前6時ないし6時半頃、両国軍の間に交戦が勃発した。戦闘は午前11時頃までおよそ5時間続いた。
カンボジアの防衛省のチュム=ソチアト報道官は、この交戦でカンボジア兵3名が戦死、6名が負傷したと発表した。
タイ軍は、この交戦でタイ兵3名が戦死、13名が負傷したと発表した。
タイ軍によれば、交戦地はタイのスリン県パノム=ドンラック郡のター=クワーイ寺(クメール語名ター=クロバイ寺)とター=ムアン=トム寺の間の地区。
両国とも、相手が先に攻撃を開始してきたと主張している。プレア=ヴィヒア寺付近の国境係争地以外で両国が交戦するのは近年例がなく、戦火の拡大が懸念される。
両国が交戦するのは2月の4日間の交戦以来。2月の交戦ではタイ軍がクラスター弾を使用し、砲撃が世界遺産プレア=ヴィヒア寺を損傷させている。
2011年04月22日 カンボジアウォッチ編集部
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