スヴァーイ=リエン州から国境をベトナム側へ数キロメートル入ったタイニン市で15日、カンボジア人11名とベトナム人11名が乱闘、カンボジア人1名が死亡、2名が重傷を負った。同州警察のプラーチ=リム長官が18日発表した。ベトナムの公安がうち11名を逮捕したという。
人権団体「アドホック」で同州における調査員を務めているパン=チン氏がこのカンボジア人たちに会って聞き取ったところによれば、両グループは以前にも互いに乱闘したことがあるという。カンボジア人たちは学生で、この日はベトナム正月を祝うため自転車に乗ってベトナム入りし、街に着いて自転車を駐めてバス停へ歩きだしたところ、ベトナム人たちが現れ、木の棒とナイフで襲いかかってきたという。
ベトナム人たちは、同州ロメア=ハエク郡のヴァー=ダエンさん(21)を撲殺したあと、川に投げ込んだ。遺体は17日に発見された。重傷のヴァー=デットさん(19)とヴァー=ドゥアンさん(25)はその兄弟で、現在ベトナムの病院に収容されているという。
2010年02月19日
カンボジアウォッチ編集部
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