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虚偽情報流布の容疑でプノンペン市裁判所により6月に逮捕拘留されたクメール語紙「クマエ=ムチャ=スロック」(主権者のクメール)編集人Hang Chakra氏(55)に対し、懲役1年と罰金2,250米ドルを科した6月26日の同裁判所判決について、上告審はこれを全面支持する判決を11日言い渡した。
同氏は、内閣高官が汚職を行なっているとして、同紙に一連の告発記事を記していた。たとえば4月5日-7日付の同紙には、「ソック=アーン(副首相)を取り巻く悪徳汚職役人たちをフン=セン(首相)が取り締まった」との見出しが躍った。これにより同氏は5月、政府側のスオン=チャントーン弁護士により、記事が国家の政治的安寧を乱したとして起訴されていた。同氏は公判中、こうした記事の情報源を明かすようサエン=スィーヴッター裁判官から求められても拒否していた。また同氏は公判中、同裁判官から「あなたのしたことは虚偽情報流布だと認めるか」と問われた際、自分は報道の自由を行使しているだけだとしながらも、「私の行動がまさかこのような状況を招くとは思ってもみなかったので、そのことについては謝罪する」と述べていた。
同弁護士は、ジャーナリストには報道の自由があることを認めつつも、それは第三者の権益を侵害するものであってはならず、同編集人の一連の記事は刑法の禁じる虚偽情報流布にあたるとして、民主主義国たるカンボジアにおいては何人たりとも法にてらし非違があれば法のもと罰せられねばならないと法廷で述べた。
カンボジア メディア研究所のムアン=チアンナルット所長はこれについて、「ジャーナリストへの脅迫であり、報道の自由を沈黙させようとする圧力だ。彼がジャーナリストである以上、この件の扱いはそもそも初めから間違っていた。裁判所は出版法を適用するべきだった」と述べた。
野党ソム=リャンシー党報道官のユム=ソヴァン国会議員は、国が民主主義で運営されるためには司法は不可欠の存在だが、今回の件は、カンボジアでは司法が政府の側にしかつかないことを示しているとして、「司法が与党の操り人形でしかなく、反対者を黙らせるためだけに働いている」と述べた。
2009年08月12日
カンボジアウォッチ編集部
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