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カンボジアの国連支援クメール ルージュ特別法廷(ECCC)の共同捜査判事を辞職したアブラハム=ハダド氏は、同法廷のマルセル=ルモンド共同捜査判事を、同法廷の証人データベースの無断変改を裁可したとして告訴する考えであることを5日明らかにした。
ルモンド共同捜査判事配下の共同捜査判事事務所(OCIJ)で情報収集・分析チームのトップだったウェイン=バスティン氏がオーストラリアで昨年10月公証証言したところによれば、ルモンド共同捜査判事は、被告の有罪に結びつく証拠を優先的に集めるよう部下らに指示したとされる。
一般に、捜査判事職は検事と異なり、被告の有利不利に偏らず、できるだけ多くの証拠を集めることが職掌とされている。逆に被告や原告は自ら捜査を行うことは認められていないため、裁判の行方はひとえに、捜査判事が提出する証拠の傾向にかかってくることになる。そのうえ、今回浮上したDBの無断変改疑惑が本当なら、クメール ルージュ法廷に提出される証拠の不偏性どころか、信憑性そのものにも大きな疑問符がつくことになりそうだ。
ハダド氏がこの件を国連職員のザルカー=チョハン氏にただしたところ、「ECCCではこのデータベースをもう使用していない。職員はこのデータベースにアクセスしていない」とのみ回答を得たといい、「この一事をとってみても、私がECCCを辞職したことは、私の職業人としての経歴のために正解だった」とハダド氏は語った。
2010年02月06日
カンボジアウォッチ編集部
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