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| [生活]下水管の泥を取り出し生計を立てる清掃員 |
カンボジアウォッチニュース
2006年09月15日 |
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今にも雨が降りそうなそんなとき、下水道清掃員たちは慌てて水道管の泥を取り出す作業に追われる。雨期のこの時期、プノンペンでは雨が降ると道路や家が浸水してしまう。
先日、水道管に溜まった泥を取り出す下水道清掃員に会った。異臭を放つこの場に長く居座ることは耐え難く、この仕事に就くには覚悟が必要だと感じた。
私の足元に広がる取り出された泥を目の当りにして「これはなんですか?」と尋ねる。すると「この地域の人たちが出した排泄物だよ」と清掃員の口から答えが返ってきた。
プレイベン出身のパック・チュロックさんは「私は10年間、下水道清掃員として働いていましたが今は清掃員15人の監督者として現場に立っています。彼ら15人は私と同じプレイベン出身。仕事で得た収入は皆で公平に分け、彼らの中には稼ぎをプレイベンで生活する家族に送金する者もいます。1平方メートルで得られる収入はたった3ドルで、1箇所あたりの泥汲み作業は10m〜30mほど。外から見ると1〜2mの距離しか泥を取り出していないように思えますが、実は10m〜30mもの距離を清掃しているのです。とても危険な仕事だけあり、私を含め彼らも生計を立てることができている。そして、自分の子供たちに教育を受けさせることもできるのです」と言う。
下水道清掃員のイェン・プーさんはこう言う。「私には5人の子どもがいて、子どもたちを学校に通わせるためにはこの仕事を続けなければならないんです。ただし、この仕事を続けるためには2つの危険が付き物だということを常に頭に入れて作業することを忘れてはならない。
まずは伝染病にかかる危険性があること。下水管から取りだす泥の中は感染源となる菌で溢れており、仮に作業員の体に傷口があろうものなら瞬く間にそこから病気や感染病のウイルスが入り込んでしまう。そのため私たちは常に充分な体力をつけて、職務を遂行することを心がけています。
ふたつめに溺死の危険性があること。泥を取り出した後、下水管の中に流れてくる水で溺れてしまうこともあり得ます。この仕事について十分わかっているつもりではいますが、どんなときでも下水管の中に入る際は一度中の様子を確認してから作業に取り掛かるようにしています」。
「私は子どもが6人います。以前は農業で生計を立てていたものの、田舎の方はプノンペンとは異なり水不足で作物の収穫はほとんどありませんでした。しだいに村の人は、田舎を離れプノンペンへ出稼ぎにやってくるのが当たり前になりました。私も10年前にプノンペンにやってきたそのひとりです。清掃員としての仕事は、私たち家族に安定な生活を与えてくれました。食事をすることも、子どもたちを学校に通わせることもできるのです。1日にグループの稼ぎが$30〜$40。私は自分の取り分のうち5000〜8000リエルを毎日貯金し、1ヶ月に1度田舎で暮らす家族に送っています」ヨーン・ヨウさんもまた下水道清掃員のひとりである。
ペン・チュロックさんは「医療費のことを考えると病院へもいけません。そのため、感染病を予防するためのワクチンを投与することもできません。NGOや医師団が私たちに協力してくれればどんなに嬉しいことか」と、切に願っている。
現在はオルセーマーケット付近や150、182、108通りの下水管に溜まった泥の取り出し作業が終わり、道路が浸水することもなくなった。彼らの仕事がプノンペン市民の生活をより快適にしていることを忘れてはならない。
2006年9月15日 カンボジアウォッチ編集部
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