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[生活]太陽エネルギーに託す兵士の想い、伝道者の歌 カンボジアウォッチニュース
2009年01月08日

シエムリアプの街から12キロメートル、プオイ家はクヴェアン村で一番人気のある家に住んでいる。映る白黒テレビがあるのだ。

政府はこの村に電力を供給していない。家の発電機は壊れて片隅に転がされている。なのにプオイ家には映るテレビがあるばかりか、電灯まであるのだ。

理由は、家にホームソーラーシステムがあるからだ。これは彼らの暮らしを変えた。彼らの友達や近所の暮らしも変えた。いつでもテレビを見に大勢が家へやって来る。

「ソーラーシステムは手入れに時間がかからないから楽」と女家長プオイ=オーンは言う。彼女は使えない発電機を見やる。「燃料代もかからないし」

プオイ家のソーラーシステムはKCソーラーから買った物だ。同社は家庭用光起電力(太陽発電)システムの提供業者だ。太陽熱水ポンプや風力発電機も扱っている。環境起業家クット=チャンリットによって2006年にプノンペンで設立された同社は、プノンペン・バッタンバン・コンポン=チャーム・シエムリアプの事務所に、合わせて25人の従業員を擁している。

シエムリアプの小さな事務所には、従業員はわずか3名。会社の存在感は控えめだ。だが当地担当の営業部長ネープ=パンニーには、そのことは気にならないようだ。

KCソーラーに就職した後、ネープ=パンニーは毎月、クット=チャンリットが自分の会社の各拠点を見回る際に開く環境学習会で、気候変化についての理解を広げてきた。

今やネープ=パンニーはソーラーモジュールを、まるで真理の福音を広める者のように、熱心に売り歩いている。

「私の商品は環境だ」と同氏。「そして私は、私の商品を人々に売らなければならないのだ」

田舎の家庭がネープ=パンニーの主要顧客だ。風力発電は、海のそばでしか使いものにならないと同氏。太陽熱水ポンプは、お湯を生み出すが同氏の経験上需要があまりない。だが、太陽さえ照っていればどこでも作れる電気、これは熱い注目の日用品だ。

大きなセールスポイントは、同氏のホームソーラーシステムは25年保証つき、メンテナンスはほぼ不要、燃料はまったく不要ということだ。ガソリン発電機の電気に依存している田舎の家庭にとって、ソーラーパネルは有力な選択肢だ。初期投資さえ払えば、あとは事実上無料で電気を生み出しつづけてくれる。

だがこの初期投資が安くはない。最も人気のあるホームシステムで、価格は1,200米ドル。世界銀行の地方電化基金プログラムで100ドルの割戻しが得られるとはいえ、ネープ=パンニーはこれが、多くの人の月収をはるかに超えていることを認めた。「裕福すぎず、貧しすぎない」顧客がターゲットだ。月平均4〜5台のシステムを売り上げている、と同氏。

主な顧客はカンボジア人だ。しかし、田舎の診療所に勤める先進国医師への納入も多い。あるいは、カンボジア人家庭を支援している先進国人からの引き合いもある。プオイ家のシステム代を払ったオーストラリア人もそうだった。

ブライアン=フォックスは、米国のベトナム戦争に参加したオーストラリア陸軍の突撃工兵隊の兵士だった。2005年にシエムリアプを観光に訪れた際、プオイ家の2番目の娘、マオがフォックスに絵葉書を何枚か売った。

「私たちは彼女の絵葉書を買った。その旅行中、私が絵葉書を買ったのはその時だけだ。妻と私は市場へ行き、彼女に服を少し買ってやった。彼女は私たちに、自分の電子メールを書いた小さな紙きれをよこした。メールのやりとりが始まった」

メールのやりとりはやがて、フォックスのプオイ家支援へとつながっていく。彼は彼らの家を建て直し、マオに新しいバイクと携帯電話を買ってやり、学校へ行くお金、食べ物を買うお金を払ってやった。そして彼はソーラーシステムも買って電気が来るようにしてやったが、その結果については彼は完全には満足していない。

「電気をあんなに使ってテレビばかり見ないでくれたらいいのだが」と同氏は、クリスマスを前にした再訪で、テレビに群がっている近所の子供10人を見ながら語った。「だが、私たちのやり方を彼らに押しつけることはできない」

手間いらずの家庭エネルギーはカンボジアの成長市場だ。早期参入によりKCソーラーが築いた地歩を維持すべく、ネープ=パンニーは熱心に働いている。最初の2年でKCソーラーは、2,000台のシステムを売り上げた。成長トレンドはさらに上向きだ。

「うちのソーラーシステムを買いに来たお客さんに我々は、あわせて環境のことも説明している。もしも環境を守らなかったとしたら、何もかもが変わってしまうのはあっという間だ、あっという間なのだ、ということを」とネープ=パンニー。

「問題は、多くの人が最初に払うお金を持っていないことだ。彼らは買うことができない。でも、そこで立ち止まって考えることはできる。私は絵を描いて見せる。我々が環境を守るとき、環境は我々を守るのだと」

「ルイ=アームストロングを知っているかい。彼に『この素晴らしき世界』という歌がある。世界のすべてを歌った歌だ。赤ん坊の泣き声…、空の青さ…」同氏は思いを伝えようと歌いはじめる。



2009年01月08日
カンボジアウォッチ編集部

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