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カンボジアの大手クメール語紙「コ=サンテピアプ」が29日、娘を百万ドルからオークションにかけた母親に関する記事を一面トップで掲載し、波紋を呼んでいる。これは実は8月からカンボジアテレビ放送網(CTN)で放映されるテレビドラマの宣伝であり、内容の続きページの末尾にもフィクションである旨小さく記されていたのだが、そこまで見なかった読者も多かったようだ。またそもそも、広告を記事のように装うことの新聞倫理に関して非難が集中している。
「記事」によれば娘はカンボジア人女性で、高い位の家に生まれ、美人で、外国で学び、立ち居ぶるまいは現代的で完璧であるという。母親は娘にふさわしい夫をどのようにして選んだらよいものか考えあぐね、オークションという挙に出たことになっている。
文化芸術省のコン=カンタラー副長官は、見出しを見て大変驚いたとして、政府が人身売買問題に真剣に取り組んでいる中このようなドラマはたとえ架空であっても好ましくないと語り、「オークションの場面は放映不許可となるだろう」と述べた。
このドラマの脚本を書いたCTNドラマ部のポアン=ポーンボパー ディレクターは「多くの人が私のドラマを叩いているが、ドラマを最後まで観てから評価してほしい」と述べている。
「ザ プノンペン ポスト」紙が30日伝えたところによれば、市井の女性スルアン=トーンさん(50)はこの内容に対し、「たとえ食べる物がなくても娘は売らない」と語った。同じく市井の女性ライ=シアンさん(60)は、「こんな見出しを外国の人が見たらカンボジアの恥」と語った。コ=サンテピアプ紙を長年愛読しているというチュム=ティーさんは、「娘を服か何かと思っているのか。人に値をつけさせて売ってよいものではない。有力紙であるコ=サンテピアプがこのような嘘の情報を流布して残念だ」と語った。
2010年04月30日
カンボジアウォッチ編集部
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