カンボジア西部シエムリアプ州バンティアイ=スレイ郡クン=リアム地区プレイ=チョアム村で11日、州森林局が村に放火、家屋20軒が全焼した。村民が16日話した。『ザ プノンペン ポスト』紙が今日18日付で伝えた。
森林局のチェン=キムソン局長は、木を植えるために繰り返し立ち退き命令を発したと話し、今回の放火は局の本気を村民に示すために空家にだけ行なったと述べた。
村民ルム=ルオイさんは、火の粉が飛んできて自分の家も燃えてしまったと話し、何も持ち出す暇がなかったと述べた。
村民ホーム=チョムさんは、プレア=ヴィヒア寺の前線兵士である息子の家を森林局が燃やしたとして、「息子が前線に立ってカンボジアの国土を防衛している間に、息子の家は燃やされてしまった」と話した。
村民ウアン=オーンさんは、元兵士をここで定住させていると聞き1996年にやって来たと話した。局が示した最終立ち退き期限は5月18日だったという。
この地には、元クメール ルージュ兵49戸が1990年代半ばに村を形成し、現在およそ300戸が村に居住している。
2011年05月18日
カンボジアウォッチ編集部
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